第7回定期演奏会 主な曲目解説

バレエ音楽「コッペリア」より マズルカ   L.Delibes/服部正

 ドリープはバレエ音楽や歌劇で知られるフランス・ロマン派の作曲家です。 「コッペリア」(Coppelia )は、動く人形を題材とした陽気で明るいバレエ作品。この中から有名なマズルカをとりあげました。

 

願いの叶う本   丸本大悟

 丸本 大悟は1979年生まれの作曲家、マンドリン・マンドラ奏者。大学入学より龍谷大学マンドリンオーケストラに在籍。マンドラ首席奏者として活躍しました。「願いの叶う本」は本人の説明によると、- 誰かに「貸す」ことで、「貸した相手」の願いが叶う本。純粋な「優しさ」について考えたことを曲想にしました。- とあります。

 

マンドリンオーケストラの為の「星の庭」Starry Garden for Mandolin Orchestra 小林由直

  小林由直は1961年三重県四日市に生まれ、四日市高校在学中より作曲を始め、山口大学マンドリンクラブ時代から作曲と指揮で活躍しています。1985年11月に作曲された「星の庭」は学生時代、夜も更けて友達の下宿から帰るときに見た美しい夜空と若くして逝った星空の大好きだった友人に捧げられました。

 

ミュージックフォープレイ Music for play, per orchestra a plettro C.Mandonico

Ⅰ.entrata  エントリー

Ⅱ.canzona 歌

Ⅲ.ritmico リズミック

 マンドーニコは1958年生まれの現代イタリアの作曲家です。また、ピアノ、コントラバスなど各種の楽器の演奏家としても活躍しています。この作品は1978年に作曲されたマンドリン・ギター合奏曲でピッキング奏法を主体としたリズミックな曲です。

 

組曲 中世の吟遊詩人 Suite Medioevale (vate) Op.335 A.Amadei/中野二郎

 作者のアメデオ・アマデイは1866年12月9日イタリア・ロレート生まれの作曲家・管弦楽指揮者です。組曲「中世の吟遊詩人」はアマデイの死後、娘のカルラから中野二郎に贈られ編曲された作品です。吟遊詩人は詩や曲を作り各地を訪れて歌う人といった意味ですが、中世ヨーロッパで十字軍に参加した騎士、托鉢修道会の僧侶、カンティンパンカ、ジョングルールなどが吟遊詩人と呼ばれています。アマデイはこれらの吟遊詩人を4楽章に組み立てたと考えられます。

Ⅰ Corteggio 供奉(ぐぶ)

 イスラムに奪われた聖地エルサレム奪回に向かう騎士達の行進曲。遠隔地の様子を音楽に乗せて語る吟遊詩人の発祥です。

Ⅱ Canzone del Paggio 若き修道士の歌

 修道院を出て各地で布教活動をする放浪の修道士の歌う宗教歌謡。

Ⅲ Idille 牧歌

 16世紀頃まで北イタリアで活動したカンティンパンカと呼ばれる民衆の吟遊詩人によるリュート伴奏の愛の歌です。

Ⅳ Festa Nuzisle 結婚祝典

 放浪の音楽師ジョングルールが結婚式の披露宴に参加して、盛り上がる様子をあらわしています。